美しい花が咲く蓮の花。それを支えるのは泥水の満ちた池です。
そんな泥中から、その泥に染まることなくすっくと茎を伸ばし、
極楽浄土を彩る美しい花を咲かせる蓮の花は、古来、
仏教ではこの上なく清浄なるものにたとえられてきました。
多くの仏像は蓮の台(うてな)に乗っていますし、
本堂などには木蓮華(もくれんげ)といって、
蓮の花をかたどった常花を仏様にお供えをします。
また真言宗では読誦(どくじゅ)されるお経、『理趣経』にも
「如蓮體本染 不為垢所染」(蓮の浄き花の色は汚泥にあってもけがされず)
とたとえられています。
私たちの生きる現代社会も清浄なことばかりではありません。そんな中でも
汚されず、自分のステキな花を咲かせましょう!