虚往實帰(きょおうじっき)
-虚(むな)しく往(ゆ)いて實(み)ちて帰(かえ)る-
弘法大師は真の教えを求め唐に渡られ
恵果和尚より真言密教のすべてを授かり
我が国で真言宗をお開きになりました。
大師は師僧である恵果和尚を光のようなお人柄であり、
お会いすればどんな人も満ち足りて帰っていくと讃えられました。
大師にとっても入唐求法の旅は虚往實帰の旅であったからです。
現代社会も先が見えない世の中ですが、
私たちも弘法大師のみひかりを頼りに、
日々を歩ませて戴いているものと存じます。
人生の旅が『虚往實帰』となるよう信仰の生活を続け、
精進してまいりましょう。