慈悲の光を放つ千手観世音菩薩が、
観音妙智力をもって
十一面のまなざしが衆生世界を見守り
千の御手があらゆる苦悩を救い給う
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祈祷寺の起こり
知足院中禅寺筑波山大御堂は、正式には「筑波山 知足院 中禅寺 大御堂」と称します。延暦元年(782)に筑波山中腹に建立された堂宇(御堂)に、本尊千手観音菩薩が安置され、知足院中禅寺と号されたことが縁起とされております。この御堂が、衆徒によって組織された「知足院」によって運営、管理され、伽藍や鎮守社、衆徒の寺坊他、多くの仏教施設を有する山岳寺院「中禅寺」として、現在の筑波山神社の地にて成長、発展してきました。
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霊峰筑波山
知足院の祈り神の山、信仰の山、霊山の山として崇敬されてきた霊峰筑波山。弘仁年間(810-823)には、弘法大師によって真言密教の霊場となったともいわれ、この地の知足院が中禅寺内の堂宇、伽藍や鎮守社などにおける法会や神事を執行し、学問、修行、様々な祈祷の中心的な役割を担ってきました。際立った特徴として、知足院の祈りは「特別の外護者のためでなく、天皇から民衆に至るまであらゆる身分の人々に向けられる」ものであり、ここにご本尊様のお心が表現されております。
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1200年余りに渡り
変わらぬご本尊神の山、信仰の山、霊山の山として崇敬されてきた霊峰筑波山。弘仁年間(810-823)には、弘法大師によって真言密教の霊場となったともいわれ、この地の知足院が中禅寺内の堂宇、伽藍や鎮守社などにおける法会や神事を執行し、学問、修行、様々な祈祷の中心的な役割を担ってきました。際立った特徴として、知足院の祈りは「特別の外護者のためでなく、天皇から民衆に至るまであらゆる身分の人々に向けられる」ものであり、ここにご本尊様のお心が表現されております。
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江戸時代(1)
徳川家の祈祷寺として江戸時代になると、筑波山大御堂の御本尊のもつ霊験への信教を持ち続けた将軍家に対し、筑波山の知足院は恒常的に加持祈祷を勤める祈祷寺としての役割を果たしていきます。慶長十五年(1610)筑波山知足院中禅寺の江戸別院(江戸の知足院)として江戸に護摩堂が建立され、元禄元年(1688)、綱吉の後押しでこの護摩堂が護持院と改称し開山、江戸城下にあった将軍家代々の加持祈祷を行っていく寺院へと発展。上野寛永寺と並び称されるほどの巨刹となり、名実ともに幕府の祈祷寺院としての地位を確立していきました。
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江戸時代(2)
護国寺の運営へ江戸時代になると、筑波山大御堂の御本尊のもつ霊験への信教を持ち続けた将軍家に対し、筑波山の知足院は恒常的に加持祈祷を勤める祈祷寺としての役割を果たしていきます。慶長十五年(1610)筑波山知足院中禅寺の江戸別院(江戸の知足院)として江戸に護摩堂が建立され、元禄元年(1688)、綱吉の後押しでこの護摩堂が護持院と改称し開山、江戸城下にあった将軍家代々の加持祈祷を行っていく寺院へと発展。上野寛永寺と並び称されるほどの巨刹となり、名実ともに幕府の祈祷寺院としての地位を確立していきました。
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廃仏毀釈
護国寺からの救いの手明治政府の廃仏毀釈により、歴史に翻弄された江戸護持院は廃寺に追い込まれ、筑波山知足院は姿を消し、大御堂のご本尊も解体の危機に陥ります。しかし御本尊のあらたかな霊験を信教していた当時の護国寺は、このご本尊を保護していくことを決断し、神仏分離の混乱が収まると筑波山大御堂の復興に乗り出します。こうして筑波の地で復興を遂げた大御堂には、昔と変わらぬご本尊がお戻りになりました。令和二年、新本堂が建立され、1200年に渡り継承してき霊験あらたかなご本尊様と共に祈祷祈願を行う祈祷寺として、新たな大御堂が歩み始めました。
古来より、
霊峰筑波(男体山・女体山)の
信仰により
人々の出会いを大切に、
観音様は慈悲の心で
今日も見守り続けております。
ご案内<目次>
新 報<お知らせ>
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大御堂再建 三九〇年記念展
10月28日(金)から11月6日(日)まで
大本山護国寺別院・筑波山大御堂
徳川三代将軍家光公による再建三九〇年記念展
大御堂 新本堂にて名宝初公開
開催時間 9:00~16:00 (入場無料)
大本山護国寺第54世貫首
別院筑波山大御堂 主管 小林大康
2022年10月10日
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8月18日万灯会
令和4年8月18日(木)18時〜
万灯会護摩修行 「大御堂万灯会」
8月18日は、それぞれの願いの灯籠が灯りますように2022年8月3日
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節分追儺式厳修(豆まき式)
令和4年 2月18日 午後5時より
「節分追儺式 / 千手観音菩薩護摩修行 / 節分豆まき式」が執り行われます。
詳細は、大御堂だよりの投稿記事「大御堂節分追儺式」をご参照ください。
2022年1月22日
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令和四年 壬寅歳 初護摩のご案内
徳川幕府祈禱寺・筑波山知足院中禅寺大御堂
新年初詣 一月一日 午前〇時 修正会護摩修行を行います。 千手観音護摩祈祷及び一月一日から五日まで、一日二回 十一時と十四時の初護摩祈祷を行います。
2021年11月15日
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ホームページ開設
この度、ホームページを新設し、令和2年10月に落慶しました大御堂新本堂で参拝者の皆さまをお待ちしております。
江戸時代には、徳川幕府の祈願寺として隆盛したように、今後は、皆さまの良縁成就・災難除け・厄災消除・除災招福・諸願成就をご祈願いたします。
2021年11月4日
観音
【観】
意識を向け、能動的に形や様相を探ること。
心のはたらき。
【音】
世の音。世間の声、衆生の心の声。
世の中の有様。
観音様は、その自由自在な「観(心)」のはたらきによって、
あらゆる「音(声)」を聴き、その声を聴くところ、
あまねく世界に姿を現す。
読む<大御堂だより>
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2023年1月9日 お知らせ 出来事 令和五年元旦・修正会(しゅしょうえ) 午前零時・多くの皆様に、ご参詣いただきありがとうございました 読 む -
2022年12月24日 お知らせ その他 新年・初護摩修行 令和5年・新年初護摩祈祷 元朝・午前零時より修正会 1日・午前11時・午後2時 5日まで、毎日2回護摩修行 お護摩申込は、ホームページ「祈祷の申込」又は、直接受付までお越しください 写真は令和4年元旦 ..... 読 む -
2022年12月20日 お知らせ その他 除夜の鐘 ゆく年くる年は、大御堂で除夜の鐘 ※※※ ※※※ ※※※ 人々の今生と来生の幸せを願って梵鐘をつき 清浄な鐘の音が筑波の甍に響きわたります 午後11時30分ころより除夜法要を行い参拝の皆様 除夜の ..... 読 む -
2023年1月23日 お知らせ 今日の一言 一字含千里 一字含千里 [一字に千里を含む] 真言密教でおとなえする真言というものは まことに不思議な意義深さを持っているもので、 一字の中に千の理(ことわり)が含まれているほどなのです。 読 む -
2022年12月8日 お知らせ 風景 出来事 富士山を望む 令和4年も師走に入り 寒い日が続きますが 空気が澄んだ日には 大御堂境内から 雲海と 富士山を 遥拝することができます 読 む -
2022年12月5日 お知らせ 今日の一言 今を大切に 今を逃したら 次はないよ ※※※ ※※※ ※※※ 千年一聖(せんねんいっしょう)の 会(え)を表すべし 弘法大師「柑子(かんし)を献ずる表」 『性霊集(しょうりょうしゅう)』 読 む
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